再び東京
国立音楽大学夏期講習:音楽療法1日目
夜行バスに乗って再び東京へ。いずれ音楽療法士に…などという気持ちはまったく持っていないけど、音楽療法の現場で何をしていて、どういう成果があるのか、知りたい。今はまだうまく書けないけど、私が思っている教室の在り方に関係あるような気がする。
1限、ワークショップ「即興で遊ぶ」片岡祐介先生(マリンバ奏者、打楽器奏者)
DVDを3つほど。2つめのDVDが面白かったです。「高齢者施設に音楽家を投入するとどうなるか」という、「アニマルセラピー的な実験」だそう。ここでの先生は音楽療法をまったく行っておらず、単に好きな音楽を勝手に奏でているだけ。しかも打楽器だけ。このシュールな様子を高齢者の皆さんは不審な目で見ている。うるさそうにしている人もいる。また別の日は高齢者の方々にも楽器を持って、叩いてもらっていた。みんなとても楽しそうに。回を重ねていくごとに、反応に変化がみられるそう。セッションごとに高齢者の脳波を調べたりするそうだが、数値に大きな変化はみられないものの、介護者が「反応がよくなった」と感じるそうです。
何が面白いって、先生のトンガリっぷり。
「僕は楽しく音楽ができればいいですから」と、あくまで自分の好きな音楽を好きなように演奏するだけの姿勢を崩されません。あるおばあさんは民謡がお好きで、先生の音楽に抗うかのように大声で民謡をがなりたてていたそうですが、「僕は民謡はしたくないんで、やりません」と言い切る! 潔すぎる!! しかし回を重ねるごとに、お互いがマッチしてくるんだそうです。ほえー。
実際に即興をしてみます。打楽器がわんさか並んでます。うほーー触りたい触りたい!!先生直伝、即興の極意!
1.やりたくなかったらやらない(ホントに嫌な音がするから)
2.疲れたら休む
3.(誤解を生むかもしれないが)人の音をきかなくていい→聞かなきゃ、聞かなきゃを捨てる。
4.常に自分を勘定に入れる(自分がやっていることを認識する)
打楽器持ってウロウロ~…あんまり楽器がわからんなあ。
残りの質疑応答は、楽器の使い方講座になったりして。ジャンベ、コンガ、いろいろに教えて頂きました。「トライアングルなめんなよ」とか。面白かったあー。
2限:「音楽療法とは何か」音楽療法のプログラムの理論と実践
入門講座でございます。もっともスタンダードな音楽療法のプログラムの組み方を解説、実践していただきます。指導案を見ながら実際にやってみるような感じ。リトミックと同じく、先生の手腕が問われます。ただ、一人一人症状も違えば抱える問題も大きく違うでしょうし、グループであっても1組ごとに特色が大きく変わるのでしょう。よりたくさんの引き出しと、シビアに人を見る目が必要になるんだろうな。そのような技も拝見し…ホントすごいです。
3限:講演
1日目、終了~~!!! お友だちのおうちにお呼ばれですので、大急ぎで移動、移動! お友だちのおうちは…おおっと! こんなことに!!
ここはどこ? 東京? 徳島? 高知?
鳴り物ホンモノ! テンションあがるーー!!
もうこのさい、どこだってええわーーー!!!w
打楽器フルな一日でした。