アクション修理初日
あいにくの雨になってしまったこどもの日。オーバーホール中のヤマハグランドピアノC5、本日よりアクション修理とのことで、やってきました、うたまくらピアノ工房。アクションは~…
いたよ!
「現状の鍵盤の重さを知っておいてください」
荒木欣一さんがはかってくださいます。高音部より42g、45g、47g、55g、57g。低音にいくほど重くなり、黒鍵との差はだいたい揃っていて、白鍵+2~3g。ふむふむ。
今日は鍵盤部分の作業。
ハンマーを外し、鍵盤を外していきます。
赤く見えるところ、ブッシングクロスを剥がします。
水分を含ませた布の上にアイロンを置いて温め、接着剤をゆるめて、剥がします。
次に、白鍵の鍵盤を剥がします。水分は含ませず、アイロンであたためたら…
ぺろーん。
見て見て~、白鍵、こんなに柔らかくなるんだよー!! 冷えるとカッチカチやで! ふふ、お手伝いさせてもらっちゃった。いいでしょ?
黒鍵の裏のブッシングクロスはこのように剥がします。
すべて剥がし終わったら、新しくブッシングクロスを作ります。反物のブッシングクロスを1cmくらいの幅に切るには…
ビリビリビリ~! 裂きます!
羊毛を圧縮して作るフェルトと違い、クロスは編んでできているので、裂いた方が繊維にそって綺麗に切れるのです。こうして裂け目にできたケバケバが、貼り付けるときにちょうどよいクッションになり、木によくなじむのだそうです。
接着剤は、もっちろんニカワ!
ニカウさんやないよ~、膠(ニカワ)! 天然の接着剤、ニカワを使って作業をするところはあまりないそうです。荒木さんならでは!
黒鍵を剥がすのには、少し時間がかかります。黒鍵は分厚いので接着部分まで熱が届きにくいから。しかし焦って剥がすとササクレがいっぱいできてしまうので、落ち着いて、落ち着いて、様子を見ながら…
パキン! おおお~~~!
すべて剥がれました。
「グリッサンドしやすいですよ」ホンマや、まっ平らですもんね! って嬉しくな~い!!!
新しく貼ったばかりのブッシングクロス。
リボンが並んでるみたい! すごく綺麗に揃っています。さすがだ~さすがだ~。
白鍵黒鍵を剥がし、鍵盤のブッシングクロスを貼りなおして、本日の作業は終了。お昼とおやつとコーヒーをいただきながら、何よりのご馳走の、とっておきの雑談で楽しい時間があっという間でした。
私ほんとに、こういう作業見てるの大好きらしいです。飽きないな~。
こんな楽しいこともあったのさっ。
ほらほら、ごっつい喜んでましょ?
本日は開梱の儀を執り行っていただいたの。いろんな部品を開封させてもらったのですよ~。なんか、そういうののパッケージを見るとテンションあがってしまうのです、何故だか。
ほぼ私以外嬉しい人はいないかもしれない、部品画像集が本日のオマケ、次エントリで!