変わり種のお仕事

「芝居の音響のためのピアノ録音」とでもいうのでしょうか。ちょっと変わったお仕事をしました。芝居の役の中に「ピアニスト」という役があり、その人がピアノの練習をしている場面で私が代わりに演奏したものを流すというわけです。「練習しているところ」なので間違えたり弾きなおしたりしながら、指定された時間内(または時間以上)に演奏するというのが難しいところで、発表会の準備の合間にストップウォッチ片手に練習してました。

ドビュッシーの「アラベスク1番」、ショパンのエチュード「別れの曲」、「コロラドの月」「マック・ザ・ナイフ」の4曲。昭和初期の時代設定で、とあるアパートを舞台にお話が進むそうで、ピアニストもその住人なのだそうです。「別れの曲」はG#抜きバージョンもありました。壊れたピアノを弾いているという設定との事。

「響きの少ない、生の音が欲しい」という事で、なんと教室で録音。 「練習中っていう設定だから多少のミスはアリよね」とか思っていたので、あちこちミスありありです。「コロラドの月」は、楽譜が簡単すぎるのに長く弾かなければならないので、「最初は譜読みしている感じで、このままだとつまらないから、伴奏を考えているところを入れて、伴奏形が決まったらあらためてちょっと派手に弾く」というようなストーリーを考えて弾いたり、「マック・ザ・ナイフ」は、「とにかく一通り弾いてから、間違ったところを部分練習している」という設定にしたり。「マック・ザ・ナイフ」は、予定してたより速く弾いちゃったのでかなり荒っぽいはず。どの曲も、音響の方に「私はこれで十分ですが、どうですか?」と言われ、「めっちゃミスってますけど、こんなんでいいんですか?」「私はこれでOKです」「あ、じゃあ、私もこれでいいです」。というような感じで、ほとんどのものが1発OKだったので想像していたより物凄く早く終わりました。練習してるのに、あんまりミス無く弾いてても変だしさあ…。ただ、アラベスクは、全曲バージョンと、最後の部分だけのバージョンを録音したのですが、最後の部分だけの方は、お芝居の最初に使うそうで、かなり目立つと言われ、「すみません、そこだけもう1回弾かせてください」とリベンジさせてもらいました(^_^;

お芝居は、8月12日(土)、13日(日)神戸アートビレッジセンターで公演されます。劇団“風斜”第49回公演「東京原子核クラブ」です。
http://kavc.or.jp/play/index.htm

3時間という長いお芝居だそうですが、ご興味がおありの方は是非。ちなみにピアノは前半でほとんど使われるそうです。

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