ほろにが

お友達とお昼間にコンサートっつったらフツーお茶するっしょ。梅田経由やし、マストでしょ。

ノン。

だってレッスン2日前ですもの。お友達は11日前。行くだけで精一杯。

しかも「大公」ですもの。今頃は~暗譜してたはず~今日は~イメトレ兼ねて聴くはず~だったのに~曲変えられちゃったの~ぜんっぜん弾けなかったの~るるる~(悲しみの歌)

上品かつ典雅なデュポール変奏曲(モーツァルト)、丁寧で乱れることの無いソナタ遺作(シューベルト)、演奏活動52年、古希を過ぎたピアニストの貫禄。

「肩イタイ言うてる場合ちゃうで」や、ホントに…そっすね。でもね、「交代する3度(ドビュッシー)」を楽に弾くのは不可能やと思うねん。奏法がどうとか言ってる余裕ないねん、まったく。逆にどこにも力を入れずに弾く方法があったら教えてくださいって話やで。てゆか、休憩後の大公、1楽章で泣き出してもほっといてな。

「ああ、大丈夫。普通に無視するわ(余裕綽々)」さすが。おねがいしまっす。

1楽章はピアノのソロで開始。このテーマ、どうやっても弾けなかったなあ。なんでやろなあ。次にバイオリン、チェロが加わって1番カッコ。

げ。どのパートも覚えてるわ、私…。楽譜も思い出す。先生のお宅のピアノに、日の光が差してたのも思い出す。春のはじめのお昼頃、あのお部屋には日光が差し込むんやなあ。

切な。切ないなあ。ほろにが。

デカイ3曲を弾き終え、ピアニストさんがマイクでご挨拶。へえー珍しいね。すっごい可愛い声してはるなあ。ピアノの音と同じやな。

「尊敬するチッコリーニが『曲を舞台で弾くまでに2年は練習する』とおっしゃっていたのですが、1年経たずに弾いてしまいました。」

新曲?!!! マジで? 古希過ぎて新曲3つでリサイタル???? そしてその謙虚な態度とお言葉はいったい?

「ちょっと! 新曲やで新曲!! あの難しそうなシューベルトを!」うんうん、あれまとめるの大変そう。長いし暗譜無理。んであの人柄。ピアノ教えて欲しっ!!

「ニッコリ笑いながら酷いこと言われるできっと。『音がうるさい(小さいハート)』とか。」たーしーかーにーーーー!! あの可愛い声で、サックリ斬られそうー!www

梅田でサックリお別れ。帰り道でラヴェルのトリオをイメトレ。大公と違ってテンポがくるくる変わるこの曲を、どうやって合わせるのか、どこで主導権を握るのか、譲るのか、音量やバランスは…

帰ってすぐラヴェル。アンサンブルの練習は、他のパートの音を想像しながら進めるところが難しい。やっぱり、弾くことに集中しすぎだったな。ピアノだけで完結させそうだった。

LIVEは、CDや動画では感じられない、何かがあります。なんだろ。やっぱり演奏は生が一番。本物が一番。録音されたものは、参考書みたいなもんかな。
聴きながら感じた、ほろ苦い気持ちも本物。いつか弾けるようになりたいな。

まずラヴェルのトリオからだ! 練習も進んだぞ、私にしては。てかね、先に古典物の大公を練習してないと、いきなりラヴェルは弾けない。負け惜しみじゃないぞ。大公弾いたの、無駄じゃなかったんだもおーん。何事も経験なのだ。

明日はあまり弾く時間がありません。レッスン前日、弾ける時間を大切にしよ。

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