2012年春特別セミナー・1
「ピアノがピアノになるまで」~歴史的鍵盤楽器への招待~
2012年4月1日(日)10時~13時、うたまくら.ピアノ工房にて、調律師の荒木欣一さんのセミナーを受けてきました。
ピアノがどのような変遷を経て今の形になったのか、構造と発達の歴史を、実際に楽器を鳴らし体感しながら学ぶセミナーです。モノコードの時代から、ディスプレイを見ながらの解説。Mac、かっこい。
鍵盤の先に、小さな板がついています。これが弦を押し上げ、発音します。
すっごく音が小さいでしょう? この楽器が全盛期だった頃は、自動車もエアコンもなく、騒音がなかったのですね。これくらいの音量で十分だったのです。しかし大人数だと聴こえないし、もうちょっと音量が欲しい。ということで。
弦をはじいて発音します。音が大きくなりました! 見るだけ、聴くだけじゃないよ。弾きます弾きます。
大きな音が出せるようになったけど、小さい音も両方出したい。強く弾けば大きく鳴り、弱く弾けば小さく鳴る楽器があればいいのにな。ということで。
お母さんも弾きます弾きます。ピアノを習ったことがないお友達も、みんな弾きます弾きます。鳴らすだけでいいよ。
荒木先生による、クラヴィコード、チェンバロ、フォルテピアノ、グランドピアノの調律の音。調律が狂っていると、なんだか歪んだような、おかしな音がします。
「質問のある人~?」
ここで、フツーはシーンとなりそうなもんです。しら~っとした雰囲気が流れそうなものなのですが、
「はあい! はあい!!」
小学生も中学生も、お父さんもお母さんも、手を挙げて質問。へえ~なかなかやるな、みんな。いやホント、感心しました。
ここでセミナーはおしまいなのですが、1時間延長してお借りしました。せっかく行ったのだから、ゆっくり弾いてみたいやん? はじめに、先にお帰りになるファミリー参加の大人の方から体験。あ! お父さん、マイ楽器ご持参! そして
バッハの平均律1巻1番プレリュードと、グノーのアヴェマリア。お断りしておきますが、このお二人は初対面です。ホントにいきなり合わせてます。楽器が演奏できるっていいね。
さ! 今度はみんながゆっくり弾く番だよ~。教わったことを確かめながら、弾いてみてね。待っている人には課題があるのだ。それは!
次のエントリで…
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みんな写ってるで。