泣き虫さんの宿題
宿題だった曲が○になって、次のページをめくると、「こんなのできない!」と泣く。合格シールを渡すと、もうなくなっているところを指差して「ここが欲しかった」と泣く。とにかく泣く。という子がいる。しかし、実は本当は、聞き分けは良かったりする。新しい事を習うのに、不安感を覚える子は少なくない。落ち着いてわかるように説明すれば、すんなりと泣き止み、新しい事をいとも簡単に理解し、ピアノを弾く。弾いてしまえばどうって事はない。あとはご機嫌。シールだってそう。うまく誘導し、違うシールがどんなに素敵かと話してあげれば、納得してくれる。「泣かないで」という言葉はいらない。そういえば、今気付いたけど、その言葉は使ったことがない。何故泣いているのか、よく考え、泣いている子のペースに飲み込まれずに対処すればいいだけだ(難しいけど)。
強要されるのも苦手。なのでレッスンの最初は遊び弾きから始まる。これを、おざなりに止めてはいけない。やった事ないけど、絶対泣くはず。必ずどこか、一瞬気持ちが止まるときがある。その瞬間を逃さずに止め、間髪いれずにこちらに興味を引かせる。今回は、その曲は何の曲かたずねてみた。どうも英語っぽい発音が聞こえる。英語の説明をしてくれるのだが、「every」以外は理解不能。どうも短縮形の言葉を何か言っているらしいのだが、中途半端にホンモノっぽい発音なので余計にわからない。
「じゃあさ、今度、曲を作ってきてよ」
「えええ~っ?! 自分で曲を作るの? そんなのできないよ!」
「なんで~今、弾いてたやん。あんな感じ。」
「何作ればいいのかわかんないもん。」
「じゃあ、何でもいいから好きなもの。食べ物でも、プリキュアとかラブベリとかでもいいよ。
『○○大好き!』って曲、作って来て。」
「うん…わかった。やってみるわ!」
「なるべく短いの、頼むで」←ここが丸秘ポイント。
まあ結局、同じような遊び弾きになると思いますが…来週が楽しみ。勝手に伴奏つけて連弾しようと思ってるんだけど、怒られるかな(^_^; 様子を見て、だな~。