残席1
残り物には福があるとか。気が向いたのでチケットセンターに電話をしてみたら「残りあと1席です」と言われた、弦楽四重奏。1枚なら買うでしょ、つい。希少価値に弱い方です。
フェニックスホールで毎年開催されている弦楽四重奏マスタークラスの一環で、このチケットはマスタークラス(公開レッスン)の指導をなさる先生方のコンサート。昨年は震災で中止になったのです。公開レッスンは行われたので聴きに行ったらすごく楽しかった。先生も素敵な方ばかり。例えば、昨年のレッスンでの会話。
第二バイオリン「チェロがすごく語りかけてくださるの」
チェロ「そう? 語ってるかな? 何か考えているように見せかけるんだ」
ウケる~。聴講生も受講生も大爆笑。どんな演奏をなさるのか聴いてみたくない?
その公開レッスンもだけど、今回のコンサートも、ふと思い立ってチケット取って、フラッと一人で行っちゃう事がとっても多いです。お一人様。とことんマイペースなのかも。
つことで端っこの席にちんまりと座り、ラズモフスキー1番から。
少し音がカサカサしたような、どうもハーモニーがいまいち…好みなのかな、私の好みではなかったです。でもやっぱり、「大公」に似てるよね…メロディ。心が浮き立つような、春の予感を思わせるところもあり…緩叙楽章が良かったです。
ステージの両サイドが公開レッスンの受講生の席になっているようです。演奏が終わると、先生方がお客様におじぎをしたあと、受講生たちに微笑みかけ、軽く会釈をします。わあ~いいなあ~なんとも素敵。
20分間の休憩。続きはOp.131。7楽章一気に演奏だもんね。お茶菓子とコーヒーのサービスがあります。へえ~。コーヒーでリフレッシュ。
Op.131では先ほどの違和感は感じられず、聴きいりました。
しみじみと、ベートーベンの偉大さを感じつつ。弦楽器の音色に自分が入れるのかどうか、本気で不安になりつつ…
最後のチェリストさんのご挨拶も聞かず、駅までダーーーッシュ!!!!!
お昼のコンサートだったので、急ぎ帰りレッスンですーーーー!! お一人様でよかった…。