寒中稽古
ちょっと…寒すぎじゃないですか? おかしくないですか? こんなもんですか、節分明けの大阪?
コートのポケットにカイロ2個突っ込んで、お行儀悪いけどそこに手を入れ、地下鉄の駅に。レッスン受けに行くので、手を冷やしては動きませんから。カイロにぎにぎしながら歩きます。これが一番冷えずに行けます。
あーーーーーー……無理…なんか、どうも、あかん。特にショパンが…ええい、しゃあない、怒られに行こ!
バッハ:平均律2巻6番→ちょっと出来が悪いわよ、がんばって→あれ? マジすか? こっちがマシと思ったのでつ…あら?
ショパン:スケルツォ4番→弾く前に一言お断り。遅いですよ? テンポ。→譜読みOK。曲想など教わり、ひきにくいとこを教えて頂き、インテンポ目指して引続き練習!
ああああーーー…良かった…今回は明後日向いた練習じゃなかった! スケルツォ、本気でヤバいと思ったんだよお~!
でもでも、これからです!!!
「この曲は、繰り返しが多いでしょ? 1つのメロディが、弾けてるかどうかがホント大切。あとで何度も出てくるやない? 弾けてたらそれでいいけど、弾けてなかったら全部ダメ。それに、繰り返しが多いということは、飽きてくるの。それをいかに聴かせるか、大人の演奏ができるか、そこが難しいね!!!」なるほど!!! それ、なるほどです! それに緩急の差が、気が抜けないというか、乗り損なったら終わりっていうか…常に流れを作りっぱなしみたいでバラバラなんだけど、まとめていかな。
今は付点二分音符=69。先、遠いな~…えと、いちねんくらいかかってもいいすか…σ^_^;
「古典がないわね?」あ、はい、ないんです。→ベートーベン:32の変奏曲
うおーーーまさかのベートーベン! 学生以来久々の変奏曲!! ちょちょ、えっとえっと…
「ギレリスの演奏がすごく良いのよ!」本当ですか? CD探して買います!
その後、往年の名ピアニストの話でしばし歓談。
「いろんな若いピアニストさんが出てきて、ほんっとに指が動いて達者に弾く人、いっぱいいるやない? だけど、昔がいいというわけやないけど、やっぱり、ギーゼキングのドビュッシーとか良かったりするのよね。」ああーーわかります、それ! You Tube見たりするんだけど、結局ルービンシュタイン買ったりします。なんですかね。
「パソコンが普及しだしてからのような気がするのよ。今は新幹線でも、あっという間やない? なんでも簡単に速く手に入ってね…そうじゃない時代のもの。演奏に説得力があるし、細胞に染渡るのよね。」ううーーん、ほとんど感性の問題ですが…おっしゃろうとすることはすごくわかります。心に、身体に、染み入る音楽、そして説得力。うん、わかります。
音楽の話を長々として…先生のような経験豊富な方と、共感しあうところがあって、なんだかすごくホッとして。外は寒いけど、心が温まったような気がして。
説得力。細胞に染み入る、演奏。
私の演奏は程遠いけれど、少しでも近づけるように、感じられるように…
よしゃーー楽譜買いに行って、練習しよっ! それしかなーーいっ!
ポケットから手を出して、駅までダッシュ! 次のレッスンまで、また弾くぞーー!