壁
ラヴェル:ピアノトリオ第1楽章
14日午後のレッスンの皆様、レッスン変更させて頂きご迷惑をおかけしました。おかげさまで久しぶりに母校でレッスンを受けてきました。
大学に来るのは何年ぶり? まず駅が~
「なんか明るい!」
駅前が~
「おにぎり屋がなくなってる!」「お昼ごはんどうするんや!」
大学への道が~
「古本屋がなくなってる!」「貸しCD屋がない!」「この家は変わってないな」
「弁当屋さんがない!」「小川先生とお弁当買えないよ!」
「コンビニできてる!」「恵まれてるな~」
てゆっか、幹線道路が!!!
「なにーこの道路ーーーー」
先頭を切って大騒ぎしているのは、アタクシとおばけママさんです。ただ道を歩くだけで、ものすごい盛り上がりようです。
さて到着。D館ですって。
「ドイツ語やな」音楽理論もな。「なりひとえもんはここやったか…」
弦楽器のお二人とともにレッスンを受ける機会なんて、めったにありません。しかもおばけママさんの大学時代の先生のレッスン。はじめてですよ。ドッキドキ。
「あなたが、ラヴェルね。で、トリオがはじめてって? はじめてで、ラヴェルなの?」あ、はいぃ…なんか、そういう事に…あ、先生、わかりやすいズッコケ…すんませんすんません
「すごい勇気ね。勇気あるわね!」すんませんすんませんすんません…言われたものを大人しく弾いてるだけなんですすんませんすんません…
(ラヴェル弾いてみた)
………なんてこった。なんか…ボロボロなんですけど…あ、先生が飛んできはった…
「最初の部分、弾いてみてくれる? 手のひらがね、動きすぎ。この音はね、ここにこう動くだけ。そう! それだけの事やん! これはね…この指使いがな…いや、いい。いいから! 指使い変えるんは、今更無理! このままで行きなさい。いいの! 今更無理!」ひーーー。
この調子で様子をリアルに実況すると心が折れそうになるので、もうやめときます(涙)
教わったことを箇条書きに。
・弱い部分を作る。おのずと強いところが決まり、全体が決まってくる。
・和声を大切に。ベースラインできっかけを作ると、決まる。
・和音の弾き方。軸にする指が間違い。
・トレモロは左手をきちんと弾く。両手考えない。
・必要な音を捉える。どうでもいいパーツは、ほとんど聴こえなくてよい。
・相手の様子を伺いすぎない。
「全部逆の練習してるんよ」…逆?? ああーー…逆……
この音楽の作り方、おばけママさんのルーツやな。学生の時から話にきいていた、おばけママさんの原点。そりゃあ、アルペジオが高速移動になるわけや。なるほどなあ。おばけママさんのメンデルスゾーンは、慣れ親しんだ先生の指導をすぐに飲み込み、水を得た魚のように、みるみる音が変わっていく。先生がすべて言葉にしなくても、動作で察する、言いたげな様子を感じ取って変わってく。
思えば私、あんまりいろんな先生に教わったことがないな。単純にそんな機会もなかったし、自分の先生のレッスンだけで精一杯だった。今の先生とはまた違うご指導を、どうやって消化するか…これも経験やな。
いろいろ思い巡らせながらバスに揺られて帰宅。途中でおばけママさんからメール受信。「自分の原点を思い出した」ワカル!!! 私も、ちょうどそう思ってた!!!
私はただいま再構築中。いろんな意味でおっきな壁にぶつかり中。
ラヴェルのトリオ、どこかで弾くの?
>roseさん
はい…ひっそりと人知れずこそこそと…
触れないでください(T^T)
和声、和音、必要な音。初心者向けにも重要なメッセージが含まれているような。
出来ないまでも、ちょっと考えてみよーっと。
あの日はにゃあさんのレッスンが聞けなくて残念だったわ。
何か参考になってるといいけど。
私は20年先生にお世話になってたんだからわかってて当たり前なんだけど,
うちの先生の1回のレッスンで消化は難しいよね。
ボチボチ使えるところ探して,頑張ってねん。
>う様
なるほど!!
音が多くなればなるほど、大切な音楽の真髄が見えなくなるのかもしれませんね。ピアノ弾きが陥りがちな罠ですね…
私も基本にたちかえり、考えてみます!
>おばけママさん
先生は私の様子を見ながら、今からできることを探り探り教えてくださったの。
弾き方から違うもんね、まったく。
弾き終わった瞬間に「ラヴェルは弾いたことあるの?」って言われてビックリしたわ…やはりバレるのね、はじめてなのが。
2日練習してみて、すっごく参考になったのを実感してるよ~。
もっともっと、弾けるようになりたい!!