久々に感動

 私の教室は幼稚園(人によっては入園前から)の入会者が多いので、よりよいレッスンをするためにリトミック指導者のための研修に通っています。今日はそこでキーボードの授業があったのですが、いつもとは違って、東京の、とあるエライ先生がお越しになりました。「私はピアノでお話しするのが大好きなの。順番に一緒にピアノでお話してみましょう」と言われ、一人ずつ即興で先生と連弾。これが…すっごく面白かった! 当然音楽は現代物のようになるのですが、なんと言っても先生が凄い! 簡単なメロディしか弾けない人には対位法のように生徒(私たち)が弾くメロディーにあわせて旋律だけを弾き始めてから発展させていったり。でたらめに弾いているように見えるのに、時にはカバレフスキー、バルトーク、ヒンデミット、プロコフィエフ…いろんな作曲家のエッセンスが聴こえてくるの! 私の耳が勝手にそう聴いてるのかもしれませんが、「絶対ヒンデミット和声とか、和声学は一通り勉強してはるんやろな~」と。やはり続く授業の中でも「和声の基本がわかっていて、それを崩したものが現代音楽である」というような趣旨の事をおっしゃっていたので…うむ、納得です。

 ヒンデミットは好きで、コンサートでソナタを弾いたこともありますが(というか上に挙げた作曲家は全部好きだわ。やっぱり勝手に自分の耳が聴いてるだけか…?)、おそろしく難しそうな「ヒンデミット和声」までは勉強してないし。楽曲をそのものを演奏するにしても、そこまでわかって弾かないとダメなんでしょうね~本当は。

 「即興は苦手」とばかり思っていましたが、面白さも難しさも同時に強烈に教わりました。

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