ピアノ奏法の本
相変わらずPCの調子が悪く、本来なら発表会の曲のアレンジを始めないといけないのですができず。やむを得ず練習したり読書したり。ピアノ奏法に関する本は買うだけ買って読めてない本が山積みなのですが(^^;、何となく先日店頭で衝動買いした本「永富和子著 こうすればピアノは弾けるー日本人の手のためにー」読了。
帯に惹かれて買いました。「脱力していればピアノは弾ける? 指が独立している、とは? 中級以上ピアノ・レスナー必読!」とある。中身は、前半、後半に分かれていて、前半はテクニックとその練習方法の解説、後半は実際の曲をアナリーゼしながら実践の紹介。特筆すべきは前半のテクニック解説のLesson2の章立てがわかりやすさ。1.指づかい、2.スケール、3.アルペッジョ・・・と悩みそうなところをピンポイントで押さえているところが良い。
しかし、どちらかというとレスナー向けというよりは、レイトスターターか、昔ピアノを習っていて、独学で再開した大人の学習者向けという感が否めない。レスナーだったらそれくらいはわかってないと教えられないでしょ、という気がするのだが、「感覚としてわかってはいるけど言葉にできない」ところを「文字にした」というところの功績は大きいと思う。各テクニックの解説は「苦手意識を取り除いて弾いてみてください」というようなくだりで終わっているものも多く、もう少し突っ込んだ内容だといいのになぁというところも無きにしもあらず。読みやすさ、わかりやすさを重視して、突っ込みすぎない軽めの内容になさったのではないかと推測。
というわけで。「レスナー必読」とありますが、現在独学でピアノを練習している方にもぴったり。文字も大きく、言葉もわかりやすいので、あっという間に読めます。これを実践してみて、「やっぱりよくわからない」という事でしたら、どうぞお近くのピアノ教室へ。本を読むだけではなく、やはり体験してみなくてはわかりませんから。