ノーベル賞とバッハメダル
iPS細胞がどんなもので、この発見がどんなにミラクルな事なのか、薄ボンヤリとしかわかっていませんが、ノーベル賞ですから、きっとスゴイのです。飴の会社じゃないよ。
何しろこういう学問はまったく知識がないので、新聞の第1面程度の浅い知識しかありませんが、この万能細胞がノーベル賞受賞で実用化されるスピードが早まったのは間違い無さそうです。実用化されると、とってもたくさんの人を救う事が出来る研究だというのも理解できています。
普段テレビを見ないので、「動く山中教授」を見たことはありませんが、すんごいいいヒトなんやね。あふれる才能に加え、人並み以上の努力と熱意、グループのリーダーとしての資質を十分に発揮しながら、それでいてどこまでも謙虚で誠実。このようなお祭り騒ぎに飲み込まれた場合、自己が肥大してしまい残念な天狗さんになってしまう人も多いでしょうけど、山中教授はそのような危うさが感じられません。「あー早く研究したい」とか思っておられるのではないしょうか。
一方、あまり知られてはいませんが、バッハ生誕の地、ドイツのライプツィヒで、毎年バッハ研究に貢献した人物を讃え「バッハメダル」なるものを授与しているそうです。今年の受賞者はバッハ・コレギウム・ジャパンの鈴木雅明先生。神戸松蔭女子大学チャペルで行っておられるカンタータ全曲演奏がついに次回で終演を迎えます。
私が神戸松蔭女子大学に教会音楽コースの科目履修生として在籍していた時に、バッハに関する講義とパイプオルガンの実技を担当してくださったのが鈴木雅明先生でした。そやねん、一応、「門下生」という名目でDMを頂いたりして…今はきてません。良かった。畏れ多すぎるっちゅうねん。大学のチャペルでは、レクチャーコンサートと題して、ほぼ毎月お話と演奏が行われます。鈴木先生がご担当されることもあります。聴くたびに思うこと、それは
「ああ、天才って、こういう人なんや…」
なんだろう。音楽に向かって、脳が「ぱかーーーー」と開きっぱなしになっているような感じです。私が日々鍵盤を上げたり下げたりしながらアレコレアレコレ考えたり試みたりして、少しでも通じようとしている「音楽」だとか「作曲家」だとかに、アレコレすることもなく、精神も技能もダイレクトに繋がっている。
しかし、驕り高ぶる事が無い。昨年、バッハのオルガンミサ全曲を松陰のチャペルで演奏されたのを聴きに行きました。もちろん演奏も素晴らしかったのですが、一番感動したのは、演奏を終えてお客様の輪に歩み寄り、皆さんと談笑なさっているお姿。熱狂的なファンにも暖かく、かつスマートに対応されているところのこの台詞。
「いやでもね、またオルガンミサをこのチャペルでやって良かったです。とても勉強になりました。」
…
…
感涙。
東京芸大で古楽科を設立し、後任を育てたら「演奏に専念したいから」とアッサリ退任し、いまや先生の授業はイエール大学でなければ受けられません。バッハメダルだけではありません。ドイツからの勲章などももらっておられます。そんな人がこの謙虚さ。
話の尽きないお客様を放っておいて自分だけ帰るような事もなさいません。「さあ、このあたりでお開きにしましょう」と両手を広げてゼスチャーし、自然にまとめてしまいます。
かっこ良すぎ…(*´Д`*)
山中教授の才能と謙虚さとダブるところがとってもあります。クール。ホンマにかっこいい。
天才であることは真似できないけど、感謝を忘れず謙虚に生きることはできるはず。見習うべきところはたくさんあります。こんな素敵に年を重ねたいです。
でねー。鈴木先生は、息子さんとBCJのメンバーとで、2台のチェンバロのバッハの協奏曲のコンサートを開かれます。チケット取っちゃったぁ~。うふうふうふ。楽しみっ。
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>hermes bags onlines さん
カキコミありがとうございます!
ワタクシ、英語はさっぱりわかりませんので、大変申し訳ないのですが、日本語でお願いしまあっす。