テクは一日にして成らず。
モーツァルト;ピアノソナタK.310
ハイドンのピアノトリオを演りまして、「やっぱ古典、もっと練習したい!」と増やしてもらった課題。こいつが。なんか。ムズッ。ムズくね? 1楽章は子どもの頃に弾いたらしいけれどもすでに記憶になく、今はどの楽章も、ただひたすらに難しい。例えばですね。
・トリル入りません
・音が美しくありません
・粒が揃いません
・とにかくなんだかどこも一つもキまりません
トリルの練習で一日が終わるってどゆこと? リズム練習だけで数時間かかりますが?
あかん! このままやったら一生レッスンに行かれへん!!!
つことで、ここは一つ! ハイドンのピアノトリオの頃から導入したハノンによるテク練強化し、特に左手強化期間。スケールアルペジオもハノン21~30番移調奏も、3度の練習も、左手のみで行うのぢゃ!
昨年末、リストのタランテラを練習して思ったこと。
「テクは一日にして成らず」
弾けないところだけ何時間練習したって、いきなり筋肉はつきません。人より飲み込みが遅く、人より反復練習の回数を多くしないとできない私にとって、それは本当に切実に言えること。日々テク上げをして、やっと人並み。1日1時間、左手練習。前よりは動くようになってきたのよおん!
……だけど1日は24時間なんだよね。そうすると、曲を練習する時間が減ってしまうわけで……曲の練習時間が減ってしまい、でアタシ、いったいいつレッスンに行けるの?……
ややや、それでもメロディが弾きやすくなってきました。バッハも上滑りにならず、かといって力いっぱいにもならず、少し余裕を持って弾けるようになってきました。急いでレッスン行ってもしゃあない。ここはじっくりテク上げて、曲作ってこ、うん。
「テクは一日にして成らず」
大切なのでもう一度言いましたよ。大文字でもっかい書いといたろ。
「テクは一日にして成らず」
タイトルもこれにしといたろ。