シンプル
ハイドン:ピアノトリオHob.XV:28 2、3楽章
衝撃のお知らせがあったのは数日前。
「バイオリニストさんのご都合が悪くなり、違う方に交代します」
………は?………今までの合わせはなんだったんですか……
そのような前フリがあって今日。ホールリハ、かつ、はじめましての合わせ。
またもや私は写っておりません@撮影中
さてワタクシ。準備をしていますと新しいバイオリニストさんからご質問が。
「どうして、このハイドンのトリオの2、3楽章を弾こうと思われたんですか?」うをう。いきなりモチベーション質問すか。えとですね、時間制限ですね。でこの2楽章のスモーキーでジャジーな感じで始めたかったんです。
「はあ…ジャジー…ですか…?」ううう。おかしっすかね。ハイドンだもんね。ジャジーってね。でも、いい曲なんですっ←自分に言い聞かせ
その2楽章。練れば練るほどぐるぐると…特に左手の旋律をいかに弾くかで迷いっぱー。ハーフタッチにするか、低音弦楽器がボン、ボン、と鳴ってる感じにするか、ダイナミクスは、右手の旋律とのバランスは…。何周したかな。ペダルは浅く、基本踏みっぱー。底まで踏むところは決めたのさあ。けどペダリングだけ決まってもね…。
その長すぎるソロ部分。やっぱ怖ぇぇよ!!! しかし今回は弦楽器の様子見をぐんと減らし、プランを決めております。付点のリズムが延々と続くところは、音型により、静と動でコントラストをつけたい。さらにテーマが平行調で現れますから、これもコントラストをつけたい。どうしたらいいっすかね? アイディアください←まさかの。
で3楽章。よーい、ドン!!
はっえぇーーーーー!!!!!
速いっす! 速いっす! フェルマータ長っ! アーティキュレーション違いすぎるっす!
や、でも、このテンポ感がいいと思います。チェリストさんは「アレグロだから速すぎず」とおっしゃっておられましたが、これくらいが爽快で良いっす。スイッチ入れ直して、と。
よおく考えるとこの曲はフェルマータが多い。前のバイオリニストさんは、前回のラヴェルもご一緒したので何となく打ち合わせなくても合いましたが、今回はそーはいかない! フェルマータ前はテンポをゆるめるのか、ストレートに進むのか、手早く細かく打合せ。気になるアーティキュレーションの違いもザクザク揃え、曲全体のダイナミクス、音楽の流れや方向も揃えます。シメの和音の長さを揃え、終了。ふう。
曲がシンプルで、音数が少ないだけに、逃げることができません。少しのズレが大きく影響します。ソロ部分もそう、シンプルすぎて、いじりようが無い。ホント難しい。
「こう弾きたいと思っておられるご希望をかなえるお手伝いをしたいです」うっうっ。新しいバイオリニストさん、ええヒトや。でも伴奏じゃないから、意見を出し合ってくださるほうが嬉しいです。そうしてくださってありがとうございます。この方と、これから一緒に曲作りだったらな…
や、贅沢を言ってはイケマセン。あとは本番前の4分リハのみ。今日の合わせをどこまで定着できるか、残り3日練習あるのみ!
いちお、記しておきまつ…
4月7日17時、阿倍野区民センター小ホール。ルパン三世の後に演奏でつ。うをうっ。
わたちだ・・・[E:bleah]
や、ほんと、2楽章のあのソロのところ、全然堂々としてましたが?
そして、ここちよーい歌い方で・・・[E:lovely]←こんな顔で聞いてました。
3楽章も、テンポはやっ!と思ったけど、2楽章との対照もはっきりして、
とっても良いと思います。
わたしは、なおこ先生のように・・・客観的に聞けなくて、
でも録音をきいたらおぉぉ音がすさんではないけど、綺麗じゃないという
今更な気づきに青くなって練習中です。頑張りましょう!お互いに。
>カエルノピクルスキーさん
堂々としてた? ホント?ありがとうございます~う。
や、2楽章は、今日明日でもう一度悩むと思います…すでにまた悩んでるし。
3楽章の性格が変わったので、調整っす。やでも、一緒かなあ…←すでに
客観的に聴くこと、できてるかなあ? やや、それも本当に難しいよね。
カエルノピクルスキーさんの音、綺麗じゃないなんてことないよ! カッコイイかった、ホントに。今日からはダメ出しよりも、イイトコ探しの方がいいかも?