お部屋と音
ピアノの下にあるコレ。
「音響パネル」
防音室の明和のサウンドデザイナー、片山さんが作ってくださいました。
同じピアノを同じ人が弾いても、お部屋が違うと響きが変わります。部屋の形状、壁や床や天井の材質などにより、変化します。
そういえば、発表会のホールなど、コンサートホールの壁には穴のようなデコボコがありますね。壁も天井もまっすぐじゃなかったりして。ものすごく簡単に言うと、良い響きになるように計算して作ってあるのです。
このパネルにも、同じような穴があります。布も特殊な加工をしていて、音を反射させたり吸音したりします。同じパネルではないのですが、片山さんのブログをご参考に。
パネルが教室にやってきた経緯は、ですね。お友達のおうちでピアノを弾いて遊んだりしていて、気になってきたのです。同じくらいの大きさの、同じようなピアノを同じ人がメンテナンスしているのに、響き方が違う。うちで弾くと、よく響くような、雑音が多いような…
もしかして、お部屋自体が鳴ってる?
そこで、メンテナンスでおなじみ、ピアノ技術者(調律師)、うたまくら.の荒木さんに明和の片山さんをご紹介いただいたのです。
お部屋の間取りと材質で、音の響きが計算できるんですって! 知らないことばかりで、お目にかかってお話しするたびに賢くなります、少し。いかに自分が音に対して無知で無神経だったか、思い知らされます。凹みます、少し。いえ、これから勉強すればいいのです。ゼロからの出発なら、伸びしろ大きいやん?
人の感覚はそれぞれ違います。私たちは感覚として捉えている「音」を、片山さんは理論的に捉えておられます。数値化できるのなら、平均的な音環境を決めて、「これが普通ですよ」押し付けてしまっても良さそうに思います。しかし、片山さんは絶対にそんなことはなさいません。人の好みもそれぞれ違います。「その人にとって心地よい音」を追求し続けるお姿に、本当に学ぶべきところが多いのです。
そしてこのパネルも、なななんと、うちの教室仕様なのです。大量生産モノではないのです。1枚1枚計算して作っておられるのですよ!!
「私にとって心地よい音」とは、何なのか。今、聴こえている音が気に入らないのは、弾き方が悪いのかピアノが悪いのか音響が悪いのか、いやいや、そもそも気に入らないというのが間違っているのか、どんな音なら気に入るのか…そんなことをぐるぐると考えながら弾いていると、とても集中します。
このパネルは、どこにでも移動できるのです。2枚あるので、1枚は床のまま、もう1枚は壁に立てかけたり、自分の後ろに立ててみたり、自由自在。あちこち置いては弾いて聴いて、試しているところです。ピアノとお部屋というと、ただ音が漏れないようにする「防音」「防音室」だけをイメージしてしまうのですが、音響を整えることもすごく大切なんですね。
パネルの効果を試してみたい方、一緒に勉強してくださる方は是非レッスンの時にお申し出ください。やってみよー!
もう一つ、変わったところがあるのよん。
本棚登場~。
一番上にこれ見よがしに置いてるのは、お友達が持ってきてくれた「ピアノの誕生」についての漫画。パウチしてあります。もう本の中に入れちゃったよおん。見つけたら読んでね。
さあて! 2012年のレッスン、はじめますか!
早速にレポートありがとうございます。ご意見お知らせ下さい。色々と考えて見ます。今年も宜しくお願いします。
>katayamaさん
コメントありがとうございます!!!
この内容、間違ってないですか…ちょっと不安になりつつ…。
まだうまく言葉にできないです。またご報告いたします。
こちらこそ、今年もよろしくお願いします♪