お芝居
先日録音したお芝居の公演を見てきました。おりょりょプログラムに「ピアノ演奏」として教室名と名前まで載せてもらってるよ…うひゃ~なんだか恐縮…。
昭和初期の東京のとあるアパートのお話。主人公は原子核の研究をしている物理学者。最初は戦前だけれど、当然後半で話は戦中、戦後へと進んでいく。
さて、お芝居の始まり。舞台が暗転し、ドビュッシーのアラベスクが流れる。唯一取り直しをお願いした最後の部分だけのやつだ~。次第に舞台が明るくなり、次にアラベスク全曲バージョンが始まる。主人公はじめ、登場人物が出てきて台詞を話し始めるので、当然ピアノの音は小さくなる。けど私はピアノばっかり聴いてしまう~(^_^; アラベスクが終わって、ピアニストが部屋から出てきた。「やっぱり大勝ちした翌日の朝はドビュッシーやな」。 をを! ピアニストは何と腹巻の豪放磊落な関西弁のにーちゃん(@_@) すっげーイメージと全然違う~。選曲から言って、神経質なアパートの住人か何かかと勝手に思っておりました。「マック・ザ・ナイフ」も暗転後にすぐさまかかり、結構目立ってた…しまった、こんな役柄のにーちゃんなら、もっと派手にやっときゃよかった。
「別れの曲」は全部お金を貰って弾くシーンだったので、お金を貰えるような演奏をすればよかったなあと…すべて「練習中」なのかなと思っていて、わりとテンポもデュナーミクも単調に弾いてたので…ちょっと後悔。簡単に説明はしてもらっていたんだけど、もう少し詳しくどういうシチュエーションで弾くのか聞いておくべきでした。反省。
それにしても、やっぱりプロの録音は違うな~。あんなにマイクをピアノの弦に近づけてた上、音の響かない部屋での録音だったのに、ハンマーの音はしないし、デジタル録音特有の(と私は思っている)金属音のような音もしないし。指向性の高い特別なマイクだとはおっしゃってましたが。どこでどうやって音を切ったり流したりするんだろうと、音響さんになったつもりでお芝居を見てたら、「ああ大変なお仕事なんだな~全然気が抜けないじゃん」と、とっても感心しました。
こんなお仕事、そうそう頂けるものではないと思うけれど、もしまた機会があれば、今度はもう少し詳しく内容を聞いて、それにあった演奏をするようにしよう~と思ったワケでした。良い体験をさせてもらいました(^^) もっと真面目に練習しようっと。